本日10月23日は、二十四節気でいうところの『霜降』(そうこう)です。
霜降:霜が降りるころ
国立天文台HPより引用
北海道ニセコは、10月20日に羊蹄山の初冠雪があり、朝晩の気温は氷点下に近い冷え込みでした。雪虫も飛び、もうすぐ長い雪の季節が巡ってくることを告げています。
霜が降りて植物は枯れ始め、木々の紅葉は美しく山を彩っています。
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秋の修学旅行シーズンになりました。
Hikobayuでは、未就学児から大人まで全ての人を対象にした、木育にも力を入れています。これまで延べ2000名以上にご参加いただきました。
2024年度も500名を超える子どもたちと関わらせていただいております🌲
木育とは
今回は
Hikobayuの木育で大切にしていること
をご紹介します。
1.命の力強さと儚さについて
私たちの命も、植物の命も全ては目に見えないほどの小さなものから発生し、奇跡の連続で今に繋がっています。
そして生まれたからには100%平等に終わりが訪れる。
日常でそんなことを考えること稀だと思いますが、看護師として死に関わってきたからこそ感じている、一人一人の命の尊さは、お伝えするようにしています。
2.森とわたしたちのつながりについて
〈皆さんの生活の中で、森に関わっているものはどんなものがありますか〉
- 空気
- 水(コンビニで買う水には、きっとどこかの山の名前がありますよね)
- 家
- 家具
- 割り箸
- 木の器
- 紙
- 鉛筆
- 楽器 …etc
生きるために必要なもの、暮らしの中で使っているものには、森からできたものが実は多くあることがわかりますよね。
〈森に住んでいる生き物はどんなものがいるでしょう〉
- クマ
- リス
- カブトムシ
- クワガタムシ
- カエル
- ミミズ
- 菌類
- 微生物 …etc
森から生まれた有機物は、川を流れて海の生き物にも栄養を運んでいます。豊かな森は豊かな海にもつながっています。
〈森でつくられる食べられるものはどんなものがありますか〉
- ふきのとう
- うど
- タラの芽
- きのこ
- くわのみ
- やまぶどう
- こくわ …etc
皆さんが食べたことがあるものはありましたか。
3.五感を使う
座学では体験できない、五感を使うことも大切にしています。
プログラムの中ではトドマツ精油のことについても紹介するのですが、ただ精油を嗅ぐのではなく、実際の葉っぱをちぎって、本物の香りと精油を嗅ぎ比べる体験をしてもらったり(嗅覚)
森を一緒に歩いて、木、生き物などを見たり(視覚)
松脂の香りとベタベタを実感してもらったり、ヤマブドウのつるを引っ張ったり乗っかったり(触覚)
クワノミや野いちご、やまぶどうなど、食べれるものがあれば、食べてもらったり(味覚)
葉っぱの上を歩くときの音、鳥の鳴き声に耳を澄ましたり(聴覚)…etc
中高生の多感な時期の子供達を森へ案内するのは、少々気が引けるところもありますが…そんな私の気持ちとは裏腹に、素直に楽しんでくれる子供が多くて嬉しいです。
最近は落ち葉のザクザクした音や感覚が楽しいです。
2024年はドングリが豊作。もう芽が出てるものも多数。
やまぶどうも豊作です。「すっぱい!」「種が大きい!!」など反応は様々。
どこからともなく甘〜い香りが漂ってくる。秋のいい匂い代表【カツラ】の木
この香りはマントールという臭気成分で、綿菓子などの香りと同じなのだそう。
葉が茶色く乾燥しているものだけが香ります。
「うわーほんとだ!」「えっ!いいにおい〜」と驚きの声が聞かれます。