こんにちは、さわだかよこです。
今日から「めぐる日々の手帖」を綴っていくことにしました。
この手帖では、森のこと、香りのこと、そして季節のめぐりの中でふと感じたことを、不定期でお届けしていきます。
読み終えたあと、あなたの中にほんの少しの余白や、深呼吸のきっかけが生まれたらうれしいです。
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森の雪もずいぶん溶け今年もまた、トドマツの香りを抽出できる季節がやってきました。
先日イベントに出展した際に、とても印象的な方に出会いました。
「私は木になりたいと思って生きているんです」
語っていたのは、ある写真家の男性。
お話ししていく中で、彼が昔、木と対話ができるという方に「人間の都合で植えられた街路樹って、人間のことどう思っているんですか?」と尋ねたことがあるという話を聞かせてくれました。
木は──
「どんな環境であっても、人の役に立てることが嬉しい」 そう語っていたそうです。
雨も風も、雷も雪も、排気ガスなどの化学物質さえも受け入れながら、動くことなく根を張って、ただそこに在る木たち。
その話を聞いて、私は森に立つ木たちに対して、より深い尊敬の気持ちを抱くようになりました。
今年最初のトドマツの枝葉採集に行ってきました。
すでに伐採されたトドマツたち──
だけど、私たちが手にすることができる枝葉は、ほんのわずかしかありません。 Hikobayuのもとに来てくれたトドマツの命のかけら。その出会いのひとつひとつが、「一期一会」なのだ。と心の底から想い、感謝の気持ちで枝葉を集めることができました。
皆さまのもとに届く精油もまた、 一滴一滴がこの出会いの積み重ねから生まれています。
その香りを手にしたとき、 ほんの少しでも「木」という存在や命のつながりに 思いを馳せていただけたら幸いです。
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めぐる季節も、ゆれる感情も、すべては自然の摂理の中。 わたしも、ゆらぎながら日々を歩いています。 だからこそ、あなたの日々のめぐりを応援しています。
またお便りしますね。
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